アタマの悪い質問
- 2012.04.05 Thursday
- 16:08
「勉強のしかたを教えてください」
と、何の躊躇いもなく口にする者は
それがどれだけアタマの悪い質問かわかっていないのだろう。
中学生が言うのならまだしも
親がこのような質問をすることもある。
きっと自分が学生の頃に勉強をしたことがなかったに違いない。
私がこの類の質問が嫌いなのは、その質問から
「楽をして勉強ができるようになる方法を教えてください」
という匂いを感じるからである。
「1日わずか△△分で□□□□できるようになります!」
という謳い文句の氾濫するご時世だから仕方ないことなのかもしれないが
冷静に考えれば楽をして勉強ができるようになるわけがないことに気づくだろうに。
そうそう都合の良い話などあるわけがない。
そして「勉強のしかたを教えてください」と言ってくる生徒ほど
勉強のしかたを教えても、その通りにはやらないことが多いのである。
それは彼らの考える「楽な」方法ではないから。
まあ、そういうわけで
「勉強のしかたを教えてください」
というのは、アタマの悪い生徒がする、かなりアタマの悪い質問なのである。
納得いただけない御父母の皆様には
逆に私から「アタマの悪い質問」をしましょう。
お父さんへ。
「給料をたくさんもらえる仕事のしかたを教えてください」
お母さんへ。
「勉強ができて性格も良い子どもになるような子育てのしかたを教えてください」
ね?アタマの悪い質問でしょう?
ちなみに、ちょっと賢い生徒は
「方程式の速さの文章題の解き方を教えてください」
「水圧の板が離れるパターンの問題の解き方を教えてください」
というような質問をしてきます。
わかりますよね?違いが。